みなさんお子さんに英語を習わせていますか?
どの年齢のお子さんにも上位3位には常にランクインしている習い事の一つ英語。
(ミキハウス子育て総研が2019年10月に調査結果を参考)
習わせたいけれど費用面や時間などを考えるとなかなか難しいのが実情かと思います。
まず習わせるかどうかをジャッジする上で、学校の英語授業の現状を改めて確認し
子供に英語を習わせるべき理由についてご紹介したいと思います。
学校での英語教育の変化
小学校の変化
2020年よりこれまで小学校5年生からだった英語が小学校3年生からと2年前倒しで実施されるようになります。小学校3年、4年生では「外国語活動」とし「聞く・話す」に重点が置かれます。また、小学校5年生では正式な教科として取り入れられるようになり、「聞く・話す」に加え「読む・書く」も学習し成績として評価されるようにもなります。
中学校の変化
小学校で2年前倒しプラス5年生からは成績として評価されるという変化で驚いてはいけません。中学校ではなんと2021年より『オールイングリッシュ』で授業が行われるようになります。授業中の先生からの指示も全て英語というイマ―ジョン(英語に浸る)授業を取り入れることになりました。
高等教育での変化
高校の入試の英語科目ではスピーキングを取り入れる高校がいくつか存在するようになりますし、今後スピーキング入試が一般化する可能性も高いと言えます。また、大学入試の英語の試験では今までの2倍にリスニングの比率を増えると言われています。これまで覚えた文法を頭に思い浮かべながら試験問題とにらめっこしただけでは回答できないということです。スラスラと流れる英語を聞いて問題を回答しなければいけません。
将来グローバル社会で生きる子供たち
隣国の英語教育
隣国である中国や韓国では日本よりも10年も20年も早くから小学校での英語教育を取り入れてきました。中国では2001年頃小学校での英語教育を強化し、韓国では1997年頃から小学校での英語教育を強化しました。日本は2020年からです。これだけで大きな差を感じます。中国や韓国では長い早期英語教育の経験から見直しが行われ現在ではディスカッションやスピーチができることを目標としており、状況に応じて自分で意見を述べることができるように小学生から学習しています。
(参考:文部科学省「諸外国における外国語教育の状況」)
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/053/siryo/__icsFiles/afieldfile/2015/05/25/1358061_03_04.pdf
また、もう少し遠い隣国の東南アジアではシンガポールやマレーシアそしてフィリピンは歴史的理由から英語が常に第一言語と同じレベルで学校で学習しています。また、東南アジアでは子供に英語でアメリカから輸入したテレビ番組を見せたりということが長い間行われてきました。これは自国でアニメを制作が盛んに行われていないためどうしてもアメリカや日本のを取り入れる必要があったためです。その世代が親となり現代ではYoutubeなどのオンラインツールを用いて子供たちに常に英語で動画を見せる習慣を持っています。「わざわざ英語を学ぶ」という感覚とは違う英語が自然に触れあっている状態です。
ボーダレスになる日本の未来
毎日のニュースでは高齢化社会と少子化問題が取り上げられ、定年を迎えてもまだ働ける高齢者と子育て世代の主婦の就業率を高める対策に政府は力を入れていることが分かります。この背景には近い将来の労働人口の大幅な減少が理由にあります。それでも私たち日本人だけでは労働人口をカバーすることは不可能だと分かっているため、今後さらなる外国人が日本に来て働き生活することになります。「ここは日本だから日本語で願いします。」がいつまで通用するのかも分かりません。私たち日本人は確実に外国人の助けなしでは生きていけなくなる未来がすぐそこまで来ているのです。現在の子供たちが将来就職するときには日本で働く場合でも外国人と働いて当たり前の時代といえます。
英語は将来の選択肢を増やすツール
英語を習わせることは将来レベルの高い学校を卒業するためや就職だけのためだけではありません。どの国も英語が第一か第二言語として学んでいる以上、英語は世界共通語と言えます。今の時代インターネットなしでは生きられなくなりました。インターネットが今後国境という概念を無くしボーダレス生きる世の中へと移り変わります。英語ができれば外国の友達とも日常的に会話、留学、外国で就職、外国で生活そして海外旅行するなど、今まで以上に英語をツールとして生き方を自由に選べる時代になっていきます。
まとめ
英語は私たちの時代とは大きく異なり今の子供たちにはこれから生きていくうえで英語は出来て当たり前を求められる時代に差し掛かります。私たち親には子供に英語を可能であれば英会話教室に通わせたりすることだと思います。多かれ少なかれやらないよりやるに越したことはないでしょう。